夢工房y.b.H

今月のmix&mix八王子教室の講習会（２日、５日、８日）も予定通り終了しました。初めて参加された方が１１人もいらして、いつにも増して講習に熱が入りました。

このところの輸入小麦の値上げや農薬入り餃子の件で４０％を切る日本の自給率を憂いている報道がされていますが、小麦の自給率が１０％程であることは意外に知られていません。

私も十勝の小麦と出合い日本の小麦事情を初めて知りました。そして十勝は国産小麦の４０％を生産する日本一の小麦の産地です。こんな話をしながら私のパン講習は進みます。

その十勝で生産されている主要な小麦はうどんなど麺向きのホクシン（中力粉）。流通の仕組みは各JAを通じて一元的に統制され、道外の大手製粉メーカーに行きます。小麦は生産者が自分の畑で収穫した小麦を口にすることが簡単にできない農産物です。

私の講座で紹介している「春の香りの青い空」（キタノカオリ、春よ恋、ホクシンのブレンド）と「伊藤弦輝のハルユタカ」は独自に販売ルートを築き、小売されている希少な小麦で、パン用の小麦に拘って栽培した生産者の情熱のこもった小麦粉なのです。

二年前、ご縁があってパンとお菓子の材料の店の開店準備をしていた長谷部さんにこの二つの小麦をご紹介したところ、是非お店に置きたいと十勝の生産者を訪ねて下さいました。過去の掲載データ（２００６年３月・６月）記事をご参照ください。

このような経緯で２００６年５月mix&mixがオープンし、６月から十勝の小麦の手作りパン教室がスタートしました。当初は１クラス開講の予定で募集をしたのですが、１０：００の募集開始から２０分で満員になり急遽もう１日増やすといううれしいスタートでした。現在は月に３回の講習になり昨日で５６回を迎えました。

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mix&mixの長谷部店長夫妻始め、ご両親の経営する埼玉屋本店（豆と乾物・お味噌の材料店）http://www.saitamaya.co.jp　さんにはご協力とご理解を頂き感謝しております。

来週から東京都千代田区神田淡路町「女塾夢空間」でいよいよ十勝産小麦のパン教室が開講します。メニューはフランス語で素朴なという意味でフランスパンの原型とも言われている「リュステック」　　これからも消費地と生産地を繋ぐパン教室として東京と十勝の往復が楽しみです。